これって 歳をとった証拠?

お年寄りがご自分の子供の頃のお話をされるのを聞き、
『昔の話をこんなに詳細に覚えていられるなんて、凄い!』と、驚いたものでしたが、
最近、その訳が解りました(?)。


私は、つい先日 子供の頃のある感覚を急に思い出したのです。

それは多分私の1歳前後の頃だと思います。
戦後間もない頃で、家電製品といえば、ラジオ以外はなく、家事はすべて手作業でされていた頃。
私の母も例外なく家事に忙殺されておりました。
離乳食は、最近のように特別に用意される事もなく、母が噛んで口移しに食べさせてくれていました。

その感覚が急に蘇りました。
口中にヌルッと入る感覚と美味しいという懐かしい感覚が突然、何の脈絡もなく 頭の中に浮かびあがりました。
急に電灯がパチッと点いたような、
シナプスが急に繫がったのでしょうか。


そしたら
何十年も封印されていた思い出が堰を切ったように湧き出して来ました。

・私を乳離れさせるために母が乳首に唐辛子を塗り、辛くて私が泣いた事。
・私が可哀相だと、父が母に怒った事。
・又別の日、母の乳房に墨で顔が書かれてあった事などなど。
次々と色々な思い出が浮かんで来ました。


ご高齢の方が、赤ちゃんのようになって遊んだりしているのを見ますが、
きっと、「現実の精神年齢」と「子供の精神年齢」との間を往来していて、
次第にどちらかに比重が多くなっていくのでしょうね。
私の思い出も比重が移動するこの過程なのかも知れません。


でもチョット楽しみもあるのです。
赤ちゃんが母胎にいたときの思い出って 3歳までに赤ちゃんに聴かないと赤ちゃんは忘れてしまうといいますが、

私、急に思い出さないかなー。
思い出したい!!。

                              (*^m^*)